海岸に植樹してきました

修了式での様子をメールして下さりありがとうございました。お荷物になったでしょう壁新聞も掲示して下さったとのこと、先日実施した植樹祭で子供達に伝えました。「たくさんの人が見てくれたんだって」と話したところ「オレ書いたところ、漢字まちがってた。ごめんエヘヘ」と事後報告されてしまいました。

来賓の皆様にも『いわき通信』をご紹介下さり、ありがとうございます。沢山の方々に『いわき通信』が手渡されていくのを心から嬉しく思います。先生のご尽力のおかげです。感謝するばかりです。
修了式に出席されていた山形へ避難されているお子様のスピーチ、とても頼もしく思いました。福島は未だ避難生活を続けている児童が多く、子供の帰還は稀です。私の職場であるスーパーが建つ自治区でも、小学生は減少していく一方です。子供会の人数も、震災前2010年度は116人おりましたが、2015年度は48人です。ずいぶん減りました。それでも今年からまた、子供達が桜祭りのお神輿を担ぐことになったので、今日お菓子の詰め合わせ48人分の注文を頂きました。私もウキウキしてしまい、一人300円の予算でしたが、秘密のおまけをたくさんつけて袋がパンパンになってしまいました!

福島は今月いっぱい桜が見頃です。



添付の写真は、先週の土曜日に壁新聞の子供達と、地域の方々で実施した植樹祭の様子です。3月に松岡先生が訪れて下さった、久之浜沿岸区域の防風林を植えてきました。当日は大雨で、泥に埋もれながらの作業でした。壁新聞の子供達は32人が参加しました。メンバーの中には、震災時1~2歳だった弟妹も交じっており、長時間雨に打たれることも、泥を触ることも初めて という子供達もいて不安が過りました。



学校では、登下校の際、雨天の場合、水たまりには近づかない、濡れた草むらに入らないなどの放射能対策が保護者へ伝えられています。土砂降りの中、2時間も泥だらけで木々を触っている子供達を目の前にして、私の中のマイクロシーベルトの目盛りは大きく振れっぱなしでした。

「さむい」「ころんだ」「おしっこ」この3フレーズに2時間ずっと翻弄されっぱなしで疲労困憊。朦朧としながら水たまりで長靴を洗っていると、子供達が大騒ぎで水たまりに飛び込んできました。「じいちゃんたちが、足あらってこいって」「手もあらえって、豚汁食うから」ここでですかー!?マイクロシーベルト以前に食中毒の危険が!!



その水たまりは、かなり大きなもので、気が付くと子供達全員がどっぷり膝下まで浸かっています。脱力してしまった私は「ここはホントはガンジスの川なんだよ」と子供達にうそぶくと「誰それ~」「何それ~」と大騒ぎ。「ガンジスとは反省と祈りの川。みんな静かに反省しなさい」ともっともらしく説明すると、みんな大人しく、いそいそと靴を洗いはじめました。しばらくすると「ママにおこられませんように」「ごはんはぎょうざが食べたいです」等など、子供達のお願い事が聞こえてきます。中には「学校のプリントなくしました。おかあさんにばれないように家庭訪問の日教えて下さい」という聞き捨てならない懺悔も。



みんなジャングルでゲリラ戦でもしてきたかのような格好で、迎えに来たお母さん達の前に現れると母全員絶句。放射能より車のシートの方が心配だと零しておりました。

防風林として成長するまで30年かかるとのこと。福島原発の廃炉作業と同じくらいの期間がかかることは偶然でしょうか。

GWには、子供達と今度は花を植えます。雨が降りませんように、と水たまりのガンジスに祈ります。


  あっというまに5月です

「春の学修相談会のお知らせ」を拝見しながら当時の自身を思い出しております。
 履修登録後、沢山のテキストや参考文献が部屋に溢れ、あわててカラーボックスを6コ買い、それを組み建てただけで達成感を得、寝てしまった呑気な自分が思い起こされます。

 私の職場にも4月から新入社員が配属され、これ幸いと連日イベントの手伝い等をしてもらい、幅広い年齢層の接客を指導しつつ、同僚として彼らとのコミュニケーションを密にとれるよう努めてまいりました。

 私の部署はとにかく一日中走り回っているので、新入社員達も肩で息を切らしながらも欠席せず、ついて来ておりました。初日、ヒールだった女子3人の足元は全員スニーカーになりました。

 多くの日本人は、学校を卒業後も、企業なり自治体なり何らかの形で団体コミュニティーに所属し続けます。子供会やリトルリーグ、ボランティア組織であったりと活動の目的は違っても所属することで、自身の存在を第三者に認識してもらっています。そしてこの第三者の存在が、時に犯罪や災害から身を守ってくれる場合もあるのです。

 昨日の早朝発生した大きな地震は、東北地方の人々を再び震撼させました。仙台で研修があったのですが、一部の交通機関が運転を見合わせたため中止となり、従業員の安否確認に半日が費やされました。家族以外のコミュニティーの重要性を再認識いたしました。

 先日、壁新聞の子供達と、ネパール地震の報道で、何を感じたかを話し合いました。その中で5年生の女の子が「住民登録があいまいだったから、人数に見合った救援物資が届かずにいるというのがくやしいと思います」という意見がでました。

 最近では、個人情報の悪用を危惧するあまり、自治体へ家族構成を申告しない家庭も増えています。小中学校での連絡網も廃止され、担任の先生からの一斉配信のみになっている学校も多く見受けられます。しかし一方で、家族以外に自分の家族を知る人がいないというのは、犯罪や災害時に、救える手を伸ばすことができないという矛盾も孕んでいます。

 ネパールの場合に限らず、先進国を謳っている国の中でも、個人の情報に関しては、中央一括の脅威と管理の必要性という双方の意見が並行状態で、議論は膠着しています。

「けが人がどれ位いるか報告する人がいなかったんだって」「どこにひなんしているか伝える所がわからなかったらしい」
等など新聞やTVで見聞きした内容を口々にしている子供達に「遠くの親戚より近くの他人が頼りになるってことよ」と話をまとめようとすると、小学2年の男の子が「名古屋のおばちゃんより、となりのお皿屋(陶器店のこと)のばあちゃんけ?!」と聞くので「あ~、実際頼りになる他人はその隣の酒屋の兄ちゃんかな、あそこのばあちゃんには助けを呼んでやって」と答えておきました。
 後日、「○○君から、近くの他人って指差された」と立ち話の中で酒屋の従業員がへこんでおりました。

 添付した資料は、来月実施します市民清掃デーの書類です。青枠の部分が、こちらも膠着状態なことを伺わせます。直径が太い木は回収できませんとありますが、一般家庭でそんな大木は切り倒しません。なかなかツッコミどころのある内容です。

資料[PDF]≫ (1)(2)


  ご無沙汰続きで梅雨入りです

 大変ご無沙汰しております。

 松岡先生からのメールに添付されていたindian-pointのHPとFkushimaに関する記事をとても興味深く読ませていただきました。特にfish from Fukushimaの内容は、「不安を取り除くため書かれた」日本の記事とは違い、客観的な情報に基づく記者の見解が述べられており、国内外での報道の温度差を改めて感じさせるものでした。

 原発事故から4年が経ち、事故による放射線の影響が、少しずつデータで目に見える形となってきました。
〝正しい放射線の知識を、積極的に授業に取り入れ、fukushimaの安全性を国内外へ発信できる人材を育成するため”という主旨で、本年度より取り組みが始まった、県内の学校における『放射線教育』は、スタート早々、大きなつまづきを見せています。
「県民の被爆線量は少ない、健康への影響はない」という行政からの資料と「データを科学的に分析した材料で、被爆線量の数値改ざんを訴え、健康への影響はある」とする研究識者からの資料という両極端の教材に挟まれ、教育の現場は大きく揺らいでいます。
 「震災後もう4年」といいますが、原発事故による放射線研究は防護を含め、まだまだ未知の分野であり、専門家と言われる研究者でさえ「たった4年では、収集された情報を正確に判断できるかどうかの根拠は薄い」との見解を示している位です。

 国内外の放射線量を比較したり、スカイプでアメリカやフランスの高校生達と意見を交わしたりと授業内容は、各教師の判断に任されています。しかし一方で「実生活に即していない、リリース目的の様な内容で、その必要性はあるのか」という声も多く、Fukushimaの『放射線教育』は混迷しております。

 しかし、教育というのは生徒あってのものです。教える側だけが議論している今の状況では、からっぽの教室で先生一人が授業をしている状態と同じです。

 壁新聞の活動での出来事です。今春、東京の大学に進学した帰省中のお兄さんが、弟を迎えに来ました。彼は壁新聞の前身である『遊びの学校』時代からのメンバーで、12年来の付き合いです。大学生活を尋ねると「忙しい、道に迷う、緊張する。でも凄く楽しい」と教えてくれました。
 オリエンテーションで自己紹介をした際「出身は福島で…」と話し始めたら「ホントのところ福島に住めんの?」という質問が上がり、するとその場にいた先生が「そういう話はデリケートな問題だから、この場は控えよう」とあわてて後ろの学生を指摘したので「オレの紹介2秒で終わった」と笑っていました。『放射線教育』とは、お兄ちゃんの自己紹介を「2秒」で終わらせない教育現場を目指すためにあるのではないでしょうか。

 千葉の出張から帰って来た店長が、地獄の暑さだったとバテていました。関東にお住まいの皆様、どうかお体大事にして下さい。
こちらも梅雨入りしたのか、磯の匂いを強く感じます。


  震災後初の地元での自然観察

 関東から出張でいわきに来る社員は「ふぅー涼しィ~いわきは天国だよ」と皆口を揃えて言います。4年前の夏、こんな感想が聞ける日が来るとは思ってもいませんでした。

 今年の関東の梅雨は、豪雨に強風と大荒れの様子。皆様、体調はいかがでしょうか?

 昨日、震災後初めて地元での自然観察会を、壁新聞の子供達と実施しました。
 幼稚園や小学校などでは、まだまだ遠足は施設見学が中心で、自然観察の際には、他県へバスツアー(子供達は遠くに行けるので大喜び)をしている状況です。



 先日「庭を開放するので、子供達の自然観察に使ったら?」とイベントなどでお世話になっている知人から声を掛けて頂き、早速下見に赴いたら「えっ?庭って言ったよね?!」と確認してしまうほどの広大な面積に唖然としてしまいました。
「竹藪とかだいぶ伐採しといたから。あと歩く所も枝払っておいたし。初めて熊手使ったよ」と日に焼けた顔で迎えてくれました。
「ここだけの話なんだけど、伐採した竹とか物置の後ろに置いてあるから(子供達には)立入禁止って言っといて」と、場所を確認に行った所、物置もでかい。「物置って言ってさぁ、これ普通に一軒家じゃん…」「ほんとガラクタしか入ってないよ」と引戸を開けると正面に千両箱が。
「こっちのほうが、ちびっこ達楽しかったりして」と、この他に2軒案内されました。
「ほんとは6軒あったんだけど、地震で傾いてたから取り壊したんだよね。そのうちの1軒は開けてびっくり、喫茶店だった!」
店の名前は『純喫茶東京』東北人にとって東京は、いつの時代も憧れです…

 先のメールでの添付資料(市の清掃デー)にも記載されている様に、一般家庭で伐採した庭木の回収は請け負っていないので、このように各自が保管場所を設けなくてはなりません。
 この知人の場合も例外ではなく、どんなに広大な面積でも、一般家庭なので行政の処分対象にならないそうです。このままいったら福島はジャングル化してしまう…
「線量でいったら、地元で一番ホットなスポットかも」とノリノリのこの地主は、まだ30代です。



県の森林インストラクターさん達がボランティアで来て下さって、スズメバチの避け方や、花の種類等を解りやすく説明して下さいました。偶然に飛んできた黒アゲハを道連れに、イモリに奇声を上ながら、なんと散策は2時間!続いたのでした。  途中、子供達が葉っぱや土などを触らないようインストラクターさん達は気を付けていたようですが、私の方はといえば、広大な敷地内で、脱落者が出ないよう気を張っていて、散策どころではありませんでした。  いわきでの自然観察という活動に、難色を示す保護者の方も多数おりましたが、この日賛同を得て参加した子供達は24人。みんな大量の蚊に刺されながらも「楽しかった!」と大騒ぎで帰って行きました。 恐るべし子供の体力。  次回は、今回参加できなかった子供達に、屋内でも自然観察ができる企画を考え中です。 またノリのいい地主さんに相談を持ちかけようと思っています。

いわきにて 文化情報12期生 吉田 裕美


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