森と未来と… そして廃炉は?

一昨日(9/20)のいわき震源による地震にはやられました… 寝静まった夜中の2時過ぎに震度5強ということで、福島原発からの連絡を待ちつつ、いわき市民一睡も出来ず夜を明かしました。私の職場も 朝7時の開店に間に合うよう、朝3時から売場の復旧作業に追われました。マネキンが転倒し、自販機が大きく移動。酒売場にいたっては大きな溜息しかでませんでした。従業員の家々も被害が大きく、今日も片付けです。

添付の写真は、先週宮城県のボランティア団体様のご厚意で壁新聞の子供達が 森林整備を体験している様子です。林道を切り開いたり、光取りのための枝打ちをしたり、畑を作ったり。切り落とした枝でパチンコを作ってお土産に持って帰りました。このパチンコ かなりの威力で、置時計ぐらいは軽く倒せます。私の職場の机にあるペン立てにもデンとささっており時々、店長や課長を狙ってみたりしてます。


「林道と言うのは、人が通るためではなく、森のための道」、「自然を守るために人が手を加えるのと、便利な生活のために自然を変えてしまうのとでは 大きくちがう」という子供達の感想文を読んで、「じゃあ 何が大きくちがってくるのかな」と質問すると、すかさず「未来だね」という答えが返ってきました。


今月から高校生の就職活動が解禁になりました。建設業の分野のみ求人数が上回っておりますが、ほとんどが正社員枠ではありません。製造、サービス業、事務系にいたっては、未だに県外に活動の拠点を移すしかありません。この頃では、【廃炉】を産業とする意見が出てきています。【廃炉】における作業は、十数年続きます。専門の技術を持った作業員が多数必要となってきます。農業、漁業など 市の経済を支えてきた第一次産業を、制限 縮小へと追い込んだ原子力事故。それにもかかわらず、その後の市民の生活を支える産業が、やはり【廃炉】とはあまりにも皮肉です。便利な生活のために 手を加えてしまった「自然」は、元通りにはならないということを、子供達との「森林整備」を体験し、あらためて痛感しています。

次の世代へと引き継ぐべき地域産業を【廃炉】へと変えてしまった私達大人の責任は重大です。 福島県の『大きく違ってしまった未来』という教訓を、どうか無駄にせず活かして欲しいと思うばかりです。

オープン大学院も間近に迫ってまいりました。10月19日・20日は、いわきで【街中コンサート】というものを開催します。私の職場であるお店も会場になり、まる2日間、たくさんのグループが入れ替わり立ち替わり演奏をします。参加者は全員プロではないので、近所から(下手だぞ!と)苦情が入ったりしますが そこのところは御愛嬌です。

  毎年、市ヶ谷へ想いを馳せているのですが、ホームカミングは来年へ持ち越しです。


  台風といわきの海

大変ご無沙汰しております。オープン大学院ごくろうさまでした。

伊豆大島を筆頭に、関東地区を直撃した台風による被害の大きさに福島いわきの市民も 驚きとともに心を痛めております。特に伊豆大島の被害状況がTVや新聞などから報じられると「胸が苦しくなる」「被災した人を思うと涙が止まらない」「行政の対応の遅れに怒りを感じる。全く福島を教訓にしていない」と皆さん口々に語られます。

首都圏の多被害状況も、関東圏の店舗の同僚達より聞きました。凄まじい暴風雨と、交通網の寸断ということで、皆様のお仕事や生活に、多大な影響を及ぼしたかと思うと心配です。皆様ご無事でしたでしょうか?こちらも公共交通機関が完全に運休で、仙台での研修が中止となりました。市内小中高校が臨時休校となり、慌てて防災品を買い求める市民で店はごった返しておりました。

次から次へと発生する台風の度に、福島原発の停電や漏水の危機が報道され、市民は翻弄されっぱなしです。今回の台風についても降雨で地上タンク群を囲む漏水防止用の堰が溢れそうになり、堰内の水を排出、海へと流れ出たとみられています。

汚染水漏れの問題が解決しない中、漁が自粛されていたいわき沖で先日、底引き網漁の試験操業が始まりました。メヒカリやカレイなどが水揚げされ当店の鮮魚売り場にて販売いたしました。 報道陣が詰めかけ、つい売場に近づいた(だけの)お客さんに直撃インタビュー。【買わざるを得なかった】お客さんに一斉に質問を浴びせておりました。汚染水の海洋流出の事実は、市民全員ご承知の通りなので「自分は老い先短いけれど孫の口にはちょっとねぇ…」との本音発言に報道陣フラッシュの嵐!


海流は世界の海を繋げています。海域で水を堰き止めることはできません。福島いわきだけでなく、世界の人々が「海と人との関わり方」について、理想だけではなく実務レベルで、一日も早く対応しなければならない時がきていると痛感します。太古から続く「海と人との関わり方」は大きな転換期を迎えていると感じます。台風は待ってはくれませんから。

ところで、東京でオープンキャンパス大学院の日、こちらは暴風雨でした。店の駐車場で市民コンサートを2日間実施しました。34組の団体全てキャンセル無しで、土砂降りの中演奏し続けました。私もまる2日間、滝に打たれた修行僧でした。75歳以上で構成された男性コーラスグループ出番の際には、心配で、心配で… こちらの方が具合が悪くなりそうでした。

今週の土日には、80歳のおばあさんたちのフラダンスショーがあります。近所の小学校の吹奏楽演奏もあります。自然の猛威に脅えながらも、こうやって日々の暮らしは続いていくんだなぁと会場を作りながらお年寄りや子供達とじゃれあい 想いを深める秋です。
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