駅伝大会は道のり遠くです・・・

以前に駅伝大会の募集時に体力の低下について気がついた事をご報告させていただきましたが、もうひとつの深刻な問題として、学力の低下が挙げられています。旧避難準備区域の解除から1年がたちました。該当する各市町村では学校の再開に力を注いでおります。新聞や各種メディアの報道では、子供達の早い適応力や学校で意欲的に授業に取り組む子供達の姿が取り上げられております。

春先までは仮設住宅で同じ条件のもと暮らしていた人々も補償、賠償に見切りをつけ、新たな生活基盤を求めて仮設から退去する若い家族も現れはじめました。一方、事業の借金や年老いた親の扶養問題などで生活再建の見通しが立てられない家族も多く、新たな格差が生じています。

子供達の学ぶ環境はこれら親の動向に大きく左右されます。区域解除といっても除染、インフラ復旧は少しも進まず医療機関の再開に至っては職員不足、経営難など問題山積みで、住民の帰還を促す足掛かりにはなっていません。役場を再開しても、店もなく、居住可能とはほど遠い状況です。学校が再開しても郷里に帰還出来ずにいる子供達は、今だ避難先のいわきから通学しています。

子供達の負担もさることながら、教職員の疲労も目立ってきました。震災で親族を亡くされた方、甚大な被害に遭われても、子供達の対応に当たってきた先生方は大勢います。体力的にも、精神的にも双方限界のように私の目には映ります。

中学生の中には「震災を機にがんばらなければ、前向きにならなければ」というプレッシャーで心身のアンバランスに悩む生徒も多いです。臨床心理士や精神保健福祉士によるフォローの充実ということで、各学校にスクールカウンセラーを配置、増員させていますが、先生達へのフォローは忘れられているように見受けられます。

このような中でも世の中は受験シーズンを迎えるわけで、疲労感が隠せない保護者や周りの大人達のもと、不安定な生活環境におかれていて尚、学習意欲を子供達が維持し続けるのは至難の業でしょう。子供達は、昨年学校に行けなかった辛い経験から、学ぶ姿勢にとても真剣です。

しかし先達てのメールの内容でもありました、体力の低下は、子供達の学ぶ意欲にも影響を及ぼしつつあります。先生方は心血を注いで授業の遅れを取り戻そうとがんばっています。学ぶ環境に格差があってはならない、市町村教育委員会で出来ることは相談体制の整備までです。長期化する原発問題で、新産業の誘致や帰還への促進が解決策とうたわれておりますが教育環境の整備こそ復興への道筋だと思えてなりません。

大塚さんから図書館の支援状況について貴重な情報をいただきました。岩手、宮城の2県はこの支援体制のおかげで大いに助けられたといいます。福島、特に避難準備地区だった地域は手つかずの状況です。これからさらにインフラの復旧が進み、教育機関が再開していけば必ず必要となってくる情報です。ありがとうございます。大塚さんからの情報にある図書館支援が受けられるときこそ、避難準備地区および警戒区域に本当の意味での生活が戻ってくるのだと思います。


  今回は明るい話題です

皆さま、前回の報告より間があってすみませんでした。


11日に私の職場である店にて、読み聞かせのボランティア団体の総会を開いて頂きました。『いわき親子劇場』という名称で、読み聞かせの他に、幼児、児童向けのお芝居をいわきに呼んで上演したり、子供を取り巻く環境についての講演会を後援したりと多岐に渡って活動されている団体です。

震災後も残った会員の皆様だけでなんとか活動を続けておられましたが今年改めて活動の輪を広げようと総会を開催されました。打ち合わせの際、係の方が「20人位かと思います」とおっしゃっておりましたが当日集まられたのは約50人と蓋を開けたらビックリの嬉しさ。会議室のテーブルが足りなくご不便をかけてしまいました。

最近、幼児、児童にスマートフォンを与えてあやす親の話題がTVや新聞で取り上げられておりました。情報授受の形態は、めまぐるしく変わっていきますが、時代を超えて変わらない物も多くあります。読み聞かせを聞いている供達の目に映る紙芝居、抱きしめても、時には放り投げても壊れない厚紙の絵本。これらは子供達の成長の過程でいつも寄り添い、彼らの感情を親や先生の他に受け止めてくれる大切な存在です。

今回、先月西山さんが訪問して下さった際、お土産に持ってきて下さった絵本と、長谷川先生のゼミ仲間だった友人の職場の方から頂いた紙芝居を写真の団体様に贈らせていただきました。皆様とても喜んでおられました。「本」という子供達にとって「普遍の価値」を持つ媒体の継承に、皆様のプロジェクトが大いに役立っていますことをご報告させていただきます!


  日大の取り組みを嬉しく思います

松岡先生より同窓会HP「いわきの日々」についての編集の検討内容をお伺いいたしました。担当されていらっしゃる皆様に感謝とお礼を申し上げます。来週にはオープン大学院も開催され、皆様お忙しい中本当にありがとうございます。 10月19日(金)の新聞広告に東日本大震災復興支援レポートということで日大法学部の学生さんといわき市長の対談が掲載されておりました。いわき市長も日大(法学部)のOBです。連日大変な激務をこなしているにも関わらず とても気さくな方で市民に愛されている市長さんです。


私が読んだのは福島民友という地方紙ですが、多くの他紙にも掲載されたと思われます。 連載1回目とあるので続きが楽しみです。記事が大きくて私の自宅にあるスキャンでは読みとれず、デジカメでの写真という苦肉の策で資料を送りました。

記憶が風化されつつある東日本大震災の被災地の現状を、県外の学生がリポートしてそれを全国に発信し続けてくれるということ、何よりの支援です。それを日大が取り組んでくれていることに大きな誇りを感じます。いわき市にも市長をはじめ日大のOBが沢山いらっしゃいます。福島の人々は、この震災をこれからの防災、減災の教訓となって欲しいと考えています。 情報は伝え続けることによって教訓となっていくのだと思います。

もう一枚の写真は先日、壁新聞の子供達と宮城県の森で植樹活動をしてきたときの模様です。夏休みの際お世話になったボランティアさん達と再び、秋深い東北の森を再生するお手伝いをしてまいりました。西山さんがご報告下さった、福島訪問の内容の中で、橋本さんがお話されていた「お母さん基準」というのが今回もネックになり参加を見合わせたお子さんもいて とても残念でした。 参加した子供達は、2カ月ぶりの野外活動に全身で喜んでおりました。


日付が変わって昨日になってしまいましたが、大塚さん御講演おつかれさまでした。会場でお話を聞きたかったです。私はと言えば職場で玉子1パック98円のチラシを作っておりました・・・


  オープン大学院ごくろうさまでした

同窓会のHP拝見させていただきました。西山さん、お忙しい中本当にごくろうさまです。とても見やすく、お洒落です!マメにチェックしたいなと思います。


こちら福島でも10月27日は、以前メールでお話ししました、三世代の駅伝を開催いたしました。いわき赤十字血液センターの所長さんや、福島県看護協会の会長さん、地元大学生のボランティア(本宮君は一日中着ぐるみに入っていました)、地元そば打ちのボランティアの皆さん、地元塗装会社の皆さんなどが協力して下さって無事、けが人もなく大成功のうちに終了することができました。地元新聞社やローカルTVなども取材に来て下さって、来年開催への足掛かりを掴むこともできました。

三世代なので、参加者には71歳のおじいちゃんもいて、ハラハラしましたが、見事完走し、その一家は4位入賞まで果たしました!(お父さんが猛烈に早かった・・・)


先に述べました、地元塗装会社さんは、震災以後、全ての従業員が福島原発の現場である双相地区への除染に従事する日々を送っております。この日だけは、皆さんいわきの陸上競技場に大集合し、大会のお手伝いをして下さいました。「競技場の入り口を抜けて、広々とした明るいトラックを見渡した時、日頃の殺伐とした緊張感から解放された」と話しておりました。

この企画、実は事務局も実行委員会も、私一人だったもので、物凄いプレッシャーでした(それでも修論の提出時よりはマシかも・・・)。陸上競技場も、開設以来、市の教育委員会直轄の企画以外は使用させたことがなく民間での利用は初めての例でした。後者のためにも絶対失敗できない!と焦っておりましたが、蓋を開けてみると、沢山の協力を得て会を運営させていただきました。

この駅伝の名称は「絆駅伝」でした。名前通りの「絆」というタスキを繋いで駆け抜けた一日でした。帰りの受付で、すべての参加者から「また来年ね!」というお声をかけていただきました。来年は多くの市民が福島、いわきに戻ってきて、沢山の「がんばれ〜」が大合唱するフィールドにしたいです。


  冬期スクーリングでの呼びかけへのお礼

冬期スクーリングでの呼び掛けに感謝いたします。昨日は『絆ステーション』にてささやかな講習会が開催され(【フェルトでクリスマスリースを作ろう】という企画)、皆さんの力作を見ていただこうとご報告させていただきました。


写真に写っている福島県をかたどった看板は文字まで全てフェルトで出来ています。来場される方、通り過ぎる方皆「お、お〜!!」と足を止めて感心しております。大塚さんから頂いたフェルトと本がきっかけで皆さんの腕がここまで上達、まさにプロ級です。日大の皆様によろしくお伝えくださいとのことでした。

プロといえば、絆ステーションでは就職相談会を開催することになりました。今だ住まいが仮設や借上げ住宅のまま定住の確約がない状態での就職活動はとても困難です。避難されている方達の多くは第一次産業のプロでした。今日の日本では稀な専業農家や漁業で第一線の知識と経験を持つ方々へ生活の為とは言え、未経験の業種を斡旋するのは痛恨の思いです。


また若い人達の第一次産業離れが問題になっておりますが、いわきは農業高校、水産高校の取組や活動が活発で、市民は生徒達の生産した花や農産物、実習船で水揚げしたマグロなどを楽しみにしています。献血の際も協力者のお礼として農業高校生産のペットボトル飲料を配布したり、当店でも水揚げマグロを販売したりして、生徒さん達の汗と涙の結晶を応援しております。

昨年の災害による影響で、農業、漁業における環境は厳しい、の一言に尽きます。にもかかわらず生徒達の多くは故郷に残って家業を手伝いたいと望んでいます。地域の産業再生のために一生懸命模索している彼らを応援するために小売業に従事している私が出来ることは、実習商品を紹介し続けることしかないのですが。

先週は大学新設問題で日本中が大騒ぎでしたが、教育の土壌が確固たるものでなければ いい人材は育たないと思います。福島は、日本の食文化を支える米や魚の生産者を育てる土壌が大きく揺らいでいます。災害・汚染・風評はとてもつらい経験です。この経験を肥やしに出来た時、福島の土壌は素晴らしい人材を生むでしょう。

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