−本大学院の在学生も活躍−
東日本大震災後の深刻な輸血用血液不足解消に向けて

西山友紀子・吉田裕美

 東日本大震災発生後、いわきは深刻な血液不足に陥っています。こればいわきだけでなく、福島、宮城、岩手の3県ででも同様です。

 いわきで修了生の本大学院修了生である吉田裕美さんが活躍していますが、ここにもう一人、東京から小さな助っ人が… 司書を職業とする文化情報在学中の大塚奈奈絵さんが、「簡単に持ち運べる豆本の作り方」を提案しました。

 いったい、この豆本と血液不足がどのように関係するのでしょう?

 震災後の血液不足の一番の原因は住民の県外避難です。その他、放射能汚染を懸念する声などによる誤解で、献血できないと考えられているとことも大きな要因となっています。献血により確保すべき血液の目標量は、都道府県別に決められるため、県外で献血者が増えても被災地の血液不足を補うことはできません。震災後は他の地方から血液を運び、不足分を補いました。

 そこで血液不足を解消するために献血と放射能の関係について正しい知識を持ってもらおうと、献血ルームのスタッフの教育が始まりました。つまり、スタッフから献血者へ正しい知識のリレーです。この講習を受けたスタッフに、いつでも知識を振り返ってもらえるよう用意したのが、大塚さん提案の「持ち運べる豆本」でした。司書ならではアイデアです。

 目立ったサポートではないかもしれせん。でもこのようなPRが地域の中で少しずつ効果が広がって、やがては大きな流れになるのを地元では期待しています。「大塚さんに作り方を教えて頂いたのです!!」と嬉しそうに語る吉田さんがそこにいました。

 現地では小さなことでも必要とされている時があります。被災地から遠く離れていても、本大学院に関係する多くの方の知識や技術が、社会に貢献できることは少なくないはずです。

▲ TOP
Copyright © 2012 日本大学大学院総合社会情報研究科 All Rights Reserved.