壁新聞の子どもたち

2012年9月19日
吉田 裕美

 イオンでは小学1年生〜中学3年生の児童、生徒による環境を自主的に学習する子供達の活動を事業の一環として推進しています。いわき店は昨年震災直前の3月に発足いたしました。しかし一度も活動しないままメンバーは全員退会、活動は困難とされていました。それでも新たにメンバーを募り、昨年8月より新体制にてスタートいたしました。

 活動の主旨が、自然環境の相互理解ということなので、他県の子供達は屋外での体験学習を中心に置いています。しかし、いわきの場合、募集の条件に「屋内での活動」と注意書きを加えることでやっとメンバーが集まったので、学習内容の見直しを迫られておりました。テーマを『命のリサイクル』と設定し、消防署にて救急救助を、保健所にて薬物乱用防止を、献血センターにて輸血による命のリレーを学んでいます。

 特に力を入れているのが、皆様のプロジェクトである「本のリサイクル」です。災害救助を体験した子供達は「命が再び目覚める」瞬間を目の当たりに見てきました。 しかし肉体だけではなく「心」も宿らなければ「人の命」とは言えません。救助や献血は、誰かの体から体へという「身体のリサイクル」を指します。薬物などで自身の体を傷つけてしまうと、誰かを救う事ができなくなってしまいリサイクルの輪が途切れてしまいます。

 誰かを救うためには、自分の体を大切にしなければなりません。自分の体を大切に思う気持ちが、家族や友達への愛情になります。この「愛情」を育み伝える存在が、自分と一対一で向き合う「本」であると私は考えます。プロジェクトの本と向き合い、自身が読み、自分達でそれらの本を次に伝える先を探す活動を通して「人の命」を形作る「心」を学び、身体と心が一体となった『命のリサイクル』を理解してほしいと思っています。
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