2014年「春の学修相談会」報告

 昨年に続き、今年もGSSC学務・FD委員会と同窓会共催による「春の学修相談会」を開催しましたので、以下、これまでの経緯も含め、ご報告いたします。

I.実施概要
日時:2014年5月24日(土) 博士後期課程研究(中間)発表会 終了後
   第1部16:00-16:40 教員傍聴
   第2部16:40-17:30 ピア・カウンセリング
会場:日本大学会館 203会議室
参加者:特別担当指導教員6名、院生14名(前・後期課程在籍者、研究生、修了生)
司会進行:木下義文 (階戸ゼミ研究生)

II.目的および経緯:同窓生による学修支援―学生の参加によるFD推進のため―
 平成25年3月25日にGSSC同窓会が設立されると同時に企画されました。同窓会の設立趣旨の一つである学修支援の実行です。一方、日本大学の全学FD(教育力向上)委員会では、中期目標の一つに学生参加のFD推進を掲げていまして、GSSCの対応として、この同窓会プロジェクトに学務・FD委員会が便乗し、共催の形を取ることになりました。学生の企画が先行し、学生主体で実施されるのは社会人大学院ならではのことでしょう。

III.学生相談員からの内容報告およびコメント
・相談会に来られた方全員に順番に質問をしていただき、それぞれの質問に対して相談員全員が回答、アドバイスを行う形式で進めました。

・学修相談会の雰囲気、そして、前期課程のみなさんから積極的な質問をいただき、たいへん良かったと思っております。みなさんの研究に対する意欲の高さを感じることができました。

・昨年、同窓生のみなさんの発案により、学修相談会が実施されてきたとのことですが、内容のある、すばらしい企画だと思いました。今後も大学院・同窓会行事として定着することができればと思います。

・リポート課題への取組み、修士論文の取組みに関する質問がほとんどでした。質問者、相談員の双方向でコミュニケートできたと思います。

・大学院の行事(博士後期課程研究中間発表会)に合せた、このような学修相談会は今後も継続されると良いと思います。加えて、会場に来られない方々のために、電子マガジンの修士論文奮戦記、博士論文奮戦記を薦めるとともに、リポート課題奮戦記を電子マガジンに掲載してみたらいかがでしょうか。

・自分の紀要や修論のこの部分がこのように評価されたとか、この部分の脚注はこのようなご指導のお蔭と、具体的な評価や指導者名の指摘が後に続くものへの励ましと思います。 ・参考文献の選び方が分からないという質問がありました。シラバスに記された参考文献の中からどのように数冊を選べばよいのかについて困惑されていたように思います。リポートを書くにあたり、なんのために、どうして、参考文献をどのように用いるのかということに疑問を持っている方が多かったように思えました。

・課題の書籍を全部読んだのかというご質問もありました。また、一月で一冊読み切れないという意見もありました。

・英語以外の外国語文献の集め方、その解読の仕方(翻訳がない場合)についてもご質問がありました。

・ゼミ活動にどのように取り組むか、ゼミの目的や意味、また論文作成にあたり、ゼミをどう活用するかということが明確になっていない方々が多いように思えました。

・サイバーやメールを活用して先生方にご質問させていただけるという、この大学院の一番の利点を上手に活用して学習を進めるということが、まだうまくできていないのかなとも思いました。そのうち、一つ一つレポートが完成するごとにこの環境に慣れていくのだと思いますが。

IV. 教員から、そして教員へ
 「春」に学修相談会を開催するのは、入学から1ヶ月以上経過する頃、大学院での学修に戸惑いを感じ、立ち止まってしまう1年生が多いからという同窓生の配慮です。確かに、今回、相談に来られた方々は、これからなすべきことの大きさに圧倒されているようでした。また、博士後期課程研究(中間)発表会に重ねての開催は、実際に研究報告を傍聴することに教育的効果があり、また、学生各自の「研究」についても具体的な相談ができると思慮してのことです。海外も含め、遠隔地在住の、また、仕事や生活のために会場参加ができない学生に対して、どう支援を行うかが今後の検討課題です。
 リポートおよび修士論文執筆のための資料収集についは、昨年の学修相談会でも多く質問が出されました。これを受けて、修了生の大塚奈奈絵さん、小柳大作さん、木下義文さんが『GSSC参考文献検索の手引き』を編纂くださいました。今年2月の改訂を経て、現在、2014年版となっています。同窓会HP下記サイトで閲覧できますので、是非、活用ください。
http://atlantic.gssc.nihon-u.ac.jp/~gssc_alumni/pdf/gssc_toshotebiki2014.pdf
 また、リポートや修士論文の書き方については、スクーリングで大学院初年度教育の一環として指導すべく準備を進めており、今夏から一部実施されることになりました。今後、さらにカリキュラム全般を見直す中で、各専攻の必修科目を基礎科目と位置付け、リサーチ、論文執筆方法、研究倫理などについての指導を徹底するための作業も始まっています。学修相談会から見えてきた課題に教員が取り組んでいること、ご報告いたします。

 学修相談会で浮上したその他の課題―教材・参考資料の内容や分量の適正化、教員と学生のコミュニケーションの円滑化、課程におけるゼミ参加の位置付けなど―についても、今後の教員FD研修において、積極的に意見交換と検討を重ねていきます。GSSCの研究教育力強化のために引き続きの協働を同窓会諸兄諸姉にお願いする次第です。

V. 学修相談会風景(撮影:泉龍太郎教授)
 皆さん、真剣な面持ちで、相談会の内容に響き合うものです。



GSSC学務・FD委員/同窓会役員 松岡直美 記

Copyright © 2012 日本大学大学院総合社会情報研究科 All Rights Reserved.