林洋子/クリストフ・マルケ編
『テキストとイメージを編む ― 出版文化の日仏交流』
勉誠出版(2015)

文化情報13期生の大塚奈奈絵さんが共著出版をされました。

内容をご紹介します:
 本書は、文部科学省の科学研究費「両大戦間パリにおける挿絵本文化の学際的研究」をバックボーンとして、展覧会やシンポジウム等の成果をまとめた研究報告書である。
 研究代表者である林洋子氏は藤田嗣治の研究者であり、本書を藤田嗣治が両大戦間のパリで見たであろう、日本とフランスの出版文化の接点を探るという目的意識で取りまとめている。挿絵本を「テキスト」と「イメージ」だけではなく、「編集者」や「出版社」等の人的な側面、「印刷技術」や「造本」等の本の物理的な側面からも論じており、日仏の広範な研究者が執筆する学際的な研究書となっている。

<目次>
イントロダクション:日本とフランスの「出版文化」の波打ち際で 林洋子
 「画文交響」のたのしみ 芳賀徹
 日本からの教示─一八八九年から一九三九年までのフランスにおける多色木版画 フィリップ・ル・ストウム
第T部 媒体(メディア)としての書物─文化を越えて結ぶかたち
 十九世紀における日本の出板文化 木元
 和装本から洋装本へ─その試行錯誤と展開 岩切信一郎
 日本近代諷刺画成立へのフランスからの影響 清水勲
 明治半ばの欧文挿絵本出版状況─長谷川武次郎のちりめん本を中心に 大塚奈奈絵
 十九世紀後半のフランスにおける日本関連出版物と挿絵─鳥というモティーフが担った役割 吉川順子
 【コラム】イタリアへの波及─『蜻蛉集』と「西洋うた」 尾崎有紀子
第U部 場(ミリュー)としての本─テキスト、イメージ、媒介者
 挿絵本研究のための覚書─日仏間の相互影響研究を目指して 小林茂
 「演出家ならぬ本出家」P=J・エッツェル─ジュール・ヴェルヌと編集者の協働関係における演劇の比喩をめぐって 石橋正孝
 テキストを「演出」する─ジャン=ガブリエル・ダラニェスと挿絵本出版:ジャン・ジロドゥとの協働を例に 間瀬幸江
 変容する都市の肖像─『タブロー・ド・パリ』から『パリ1937』へ 柳沢弥生
 挿絵本『ダフニスとクロエ』に見るギリシャ回帰と古典主義 佐藤幸宏
 【コラム】『黄金の聖書』と藤田嗣治 片野道子
あとがきにかえて:出版文化の日仏交流をふりかえって クリストフ・マルケ

Copyright © 2012 日本大学大学院総合社会情報研究科 All Rights Reserved.