竹野一雄編
『C.S.ルイスの贈り物』
かんよう出版(2013)


 『ナルニア国物語』ファンにとって、いやC.S.ルイスファンにとってまたとないクリスマスプレゼント。それが2013年12月に出版された本書である。出版元の案内文を見ると、

 『ナルニア国物語』で有名なC・S・ルイス没後50年の2013年11月22日、ウエストミンスター大修道院の「詩人のコーナー」に、彼の記念碑が除幕。ルイスファンにはまたとない喜び、この「殿堂入り」を記念して、ルイス研究の第一人者から新進研究者までが新たに執筆。ルイス文学の核心に触れる論考12編を収録。

 とある。ルイス研究の第一人者とは、当然我がGSSC文化情報専攻の竹野一雄教授、更に大妻女子大学・安藤聡教授、神戸山手短期大学・川崎佳代子教授ら錚錚たる顔ぶれが並ぶ。そして新進研究者として執筆陣に名を連ねるのは、多くが竹野ゼミ所属のGSSC修了者、在学者である。謂わば本書は、竹野ゼミの研究成果の結実といっても過言ではないであろう。
 本書は2部構成になっており、前半は〈詩人・キリスト教弁証家 C.S.ルイス〉として、ルイスのキリスト教的思想に迫る論稿が並ぶ。後半は〈物語作家 C.S.ルイス〉と銘打ち、主に『ナルニア国物語』の作品論となっているが、〈香り〉〈色彩〉〈愛餐〉〈馬〉〈コミュニケーション〉など、今までにない斬新な切り口の論稿ばかりである。ついひいき目に見てしまっているのかも知れないが、GSSC同窓生の論稿はどれも熱がこもっており、ユニーク且つ〈よみもの〉としても優れているように思える。
 ちなみに、序文として美しく格調高い詩を創作されたのも、GSSC修了者の詩人・柴崎聰氏である。更に、このような貴重な本の出版元・かんよう出版の社長である松山献氏もGSSC修了者で、本書に一篇寄稿されている。まさにオールGSSCと言って良い本なのだ。ぜひ、C.S.ルイスと竹野ゼミからの贈り物を手にとっていただきたい。

●かんよう出版 website: http://kanyoushuppan.com/
かんよう出版は、GSSC同窓生の研究成果の出版を支援してくださっている。興味のある方はぜひコンタクトを!

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